行政書士として開業するとまず必要なのは実務、そして集客の知識と実践です。
これらはまさに両輪であり、どちらかが欠けてもうまくいきません。
しかし、実務と集客ができても本来の意味での経営とは言えません。
いわゆる個人事業にすぎず、実際に行政書士事務所の大半が3名以下の小規模事業所であるのもそれの現れだと思います。
行政書士は経営者になるべき
実務ができるようになり、ある程度は安定して仕事も来るようになると生活はできるようになります。
まずはそれを目指すべきというのは否定しません。生活できるようになるだけでも大変なことです。
しかし、それではただの事務代行、代書屋、下請けになってしまいがちです。
下請けから脱却し、事務所を安定させていくためには行政書士がもっと経営者になるべきだと思っています。
マーケティングがなければ未来はない
製販分離といいますが、我々の業界で言えば実務と営業、マーケティングを分けられたほうが効率はいいでしょう。
いつまでも経営者が細かな仕事までやっている事務所が成長していくでしょうか?
売上が上がってきたら事務や経理を任せるようになるはずです。補助者に郵便や銀行対応などを任せるはずです。より価値の高い仕事をしていく必要があるからです。
実務から営業集客、事務、経理、広報・・・最初は何でも自分でやらなければなりませんが、自分がやるべきことに集中したほうが間違いなく生産性は高いですし、だからこそ組織化やそれに伴うマネジメントが必要になってきます。
何より、経営者として未来の業務開拓のためのマーケティングをしたり、競合分析をして自社の強みを出していったり、既存マーケットの分析によりより効果的なアプローチができないか試行錯誤したりする時間を確保できねば、成長は鈍化していってしまうばかりか、いつの間にか変化する市場に取り残されてしまうかもしれません。
先日は法律事務所からこんなサービスもローンチされました。
職人であることも大事ですが、目の前の仕事だけをやっていればいい時代は終わっているのです。
経営はどこで学ぶ?
行政書士が実務を学ぶ場がないから僕は行政書士の学校をはじめました。
しかし足りないのは実務だけではありません。集客も、経営も、教えてくれるところは殆どありません。
雇用がないからいきなり自分でやらねばならない。
営業や集客は専門のセミナーもありますし、情報を得ることはできます。
しかし、経営について学ぶのはとても難しいです。だから行政書士で経営者だって胸を張って言える人はそういないのではないでしょうか。もちろんそれは職人、専門家であるということもあるでしょう。
ただ、これから行政書士もコンサルをできるようにならなければと言われている時代、我々はもっと経営者であるべきです。でないと経営者の気持ちも、悩みもわからない。自分が経営者として経験してきた壁、その打ち破り方、それこそがコンサルするときの土台になるはずです。
では経営はどこで学ぶのか?それは経営者から学ぶのが早いと思っています。
だから僕は複数の経営者の会に所属していますし、経営者からの学びを継続的に得られるような場に身をおいています。
そして自社でとにかく実践し、いろいろな経営課題にぶち当たりながら、それを自分の血肉にしていっているのです。
行政書士の学校でも実務にこだわりそれだけを伝えてきましたが、経営や集客も伝えられるように本気で学びたい方向けで会員サービスとして継続的に勉強会を開催しています。
僕も職人としてのこだわりがあり、環境系行政書士として精進していきます。が、一方で今はプレイングマネージャーですが、経営者としての自分の力量を上げていかねばなりません。
組織は経営者の器以上にはならないですから。
行政書士事務所の経営者として日本トップクラスのお二人から、行政書士事務所の経営についておあ話を聞ける機会です。
ぜひ本物の経営者から学び、今年の事務所運営の成長を一層早めていきませんか?