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行政書士を廃業する人の特徴とは?

2008年に行政書士として開業し、2011年から行政書士の学校をはじめましたので、これまで多くの行政書士を見てきました。

茨城、石川、名古屋、岐阜、大阪、広島、福岡、鹿児島など各地の行政書士向けの講演もさせていただきましたし、のべでいえばこれまで少なく見ても6000人以上の行政書士さんにはお会いしている計算です。

だからこそ、うまくいっている人、逆に残念ながら廃業している人も多く見てきました。

そこで今回は廃業する人の特徴について検討してみます。

行政書士の廃業事情

行政書士連合会は毎月の会報で行政書士の登録数と廃業数を示しています。

例年、4月5月は登録が多く、3月が廃業が多いのが特徴と言えますが、それ以外はほぼこれらが横ばい、全体で見れば会員数は毎年微増はしていっています。

が、毎年数千人規模の新規登録がある中で、全体数が微増ということは同じくらいの方が廃業しているということ。

残念ながら行政書士という資格は廃業率の高い仕事と言えます。

実際に僕の同期も含めてこれまで知っている人で廃業している人も少なくはありません。行政書士をずっとすべきとも思いませんし、もっと他に自分にあう仕事があるならきっぱりやめてもいいと思っていますが、廃業したくて開業する人もいないでしょう。

なので廃業したくない人には、廃業してしまった人の特徴を把握して廃業から遠ざかってほしいと思います。

①行動しない

ダメな人がいるわけでなく、
ダメな行動があるだけ

当たり前ですが結果は行動のあとにやってきます。動かなければ何も変わりません。

セミナーをいくら受けても、どれだけ沢山の本を読んでも、行動に移さなければ結果は出ません。

ただ勉強になった。だけでは何も変わりません。行動あるのみです。

そして行動したとしてもそれが間違っていればやはり結果は出ません。

しかし、少なくてもその方法は間違っていたということはわかりますから、行動するということが何より大事なのだと思っています。

今までお会いした人でうまく行かなかった人は、「どうせ自分がやっても無理」とか「○○さんだからできたんでしょ」とかうだうだいっていてとにかく行動しない。

やらない後悔よりやった後悔。まず動きましょう。

②人のせいにする

開業したら全て自己責任です。開業すればすべてを自由に決められます。しかしその決断の責任を取るのは自分しかいません。

たとえばHPの制作、高いお金を払ったのに全然問い合わせが来ない。そのWEB業者が悪い・・・

そうでしょうか。その業者に頼むと決めたのは誰でしょうか?

セミナーに出ているのに結果が出ない。セミナーなんか言っても無駄・・・

そうでしょうか。そのセミナーで学んだことを実行するのは誰でしょうか?

今の人生も過去の決断の積み重ね。行政書士として廃業するのもそうした行動の積み重ね。

今の自分を真摯に受け止め、人のせいにせずに自分と向き合える人は廃業しないでしょう。

③正しい努力が必要なだけ出来ていない

行政書士として開業しても、残念ながら廃業してしまう人に頑張らなかった人はいないと思います。

が、多くの場合、その努力が「正しい方法」でなく、また、「足りていない」のではないでしょうか。

世の中には多くの行政書士向けのセミナーがあり、そして本も出ています。

それらの多くには共通する、いわば王道とも言えるようなやり方が書かれています。

頑張ればまだまだ結果が出やすいのが行政書士です。

そしてそのための「正しい努力」「何をすべきか」については情報はでています。あとはそれを必要なだけやる。やり続ける。

その上で自分らしさを加えていけば少なくても

生活できる以上の売上は立てることが出来ます。

頑張ることは大切ですし、廃業した人も頑張っていると思います。でもその頑張りが正しい方法でなく、絶対量も足りていなければやっぱり結果にはつながらないのです。

④マーケティングを学んでいない

実務とマーケティングは両輪です。

いかに実務の勉強をしても仕事が来なければそれを発揮する機会はありませんし、実務をこなすこと以上に実務力が身につくこともありません。

しかし行政書士の多くがマーケティングをしっかり学んでいない。

業務の決め方も、ターゲットの設定も、商品設計も、マーケティングの上に成り立っていない。

待っていれば仕事が来るなんてことはありえません。

関連:広島で行政書士のマーケティングについて講演させて頂いたダイジェスト動画はこちら
https://youtu.be/vL73W7WVNvs

関連記事:これから士業がホームページから集客するために必要なこと

行政書士事務所を廃業しないために

偉そうに廃業について書いてみましたが、自分も振り返ってみれば順風満帆だったわけでもなく、もうダメかもしれないと思うこと、キャッシュアウトしかけたこともありました。

特に開業した直後に結婚したこともあり、売上が思うように上がらずにメンタル的にもかなり厳しかったのは今でも昨日のことのように思い出せますし、今でも危機感がなくなることはありません。

独立すること、開業することって本当に大変です。うまく行かないことのほうが多いでしょう。周りがみんなうまくいっていて自分だけ辛いと思ってしまうこともあるでしょう。

実際に廃業する人もたくさんいる業界です。しかし、逆に初年度から1000万以上稼いだり、自社ビルたててたり、300人以上雇用していたり、うまく行っている行政書士もたくさんいます。

うまく行っていない人の意見には耳を貸さず、成長している事務所の真似をする。徹底的に真似をして、ベンチマークを作って、やるべきことをやりつづけていく。

そうすれば結果に繋がります。僕はそう思います。

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。