行政書士に登録し、開業すればもう行政書士となります。
実務がわからなくても、集客ができなくても、行政書士として同じ土俵に立つわけです。
行政書士に合格した後、何をどうやって学べばいいのでしょうか?
行政書士として学ぶべきこととは
就職でなく開業を選んだ場合には、大きく分けてすべき勉強は2つです。
実務とマーケティングです。これらは両輪の関係にあります。
言い換えれば「売り物」と「売り方」といえます。
多くの場合、売り物である実務についてはしっかり学ぶが売り方については学びません。が、いくら実務についての知識がついても、現場での学びにまさるものは有りませんし、そのためにはそもそも依頼を受ける、受け続ける必要があります。
行政書士が5万人に迫ろうとしている昨今、選ばれる理由を作る必要があります。多くの行政書士でなく、「自分を選んで頂く」必要があります。
つまりはこれがマーケティングです。
そして売り方がわかっていても中身が伴わなければ売れません。
外見もきれいで美味しそうに見えて入ったラーメン屋が激マズだったら再訪はないでしょう。我々行政書士の仕事はお客様の大切な許可や相続など大きな影響を与えるものですのでちゃんと出来ないと話になりません。
だからこそ戦略的に実務とマーケティングを学ぶ必要があるのです。
行政書士実務の学び方
僕たち行政書士には雇用が殆ど無いですし、弁護士のような修習制度もありません。
実務力がゼロでも行政書士登録できてしまうわけですが、これはとても危険なことではあります。
学ぶには実務書を読むというのが基本ではありますが、できれば最低5冊は買ってひたすら頭に詰め込んだほうがいいです。
自分も数冊実務に関する本を書いているので参考にしていただければと思います。
石下の著書一覧:https://is.gd/hxbHgH
例えば王道中の王道である建設業についてはこちらの本がおすすめです。
建設業許可取得・維持管理のことがよくわかる本
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この著者の塩谷さんは建設業やその許可管理などにおいて経験も豊富で、かつ、非常に優秀な方なので 建設業をやっていきたい方はこちらのメルマガもおすすめです。
建設業許可を基礎から学べる無料メールマガジン:https://shigyoseminar.com/shioya
業務によっては手引も豊富なものもあるので、まずは手引を調べ、そして専門書を読んでというのが王道ですが、例えば産業廃棄物業務で言えば環境新聞や資源循環新聞などの業界紙を読むのもおすすめです。
後は実務セミナーもあるので調べて参加してみるのもいいと思います。
ただ、講師がその道の専門家でないケースも少なくないので誰が話すのか?は確認されたほうがいいです。
手前味噌ですが行政書士の学校では専門特化している各業務の先生方のみ講師にお迎えしていますし、まるっとパッケージでなく、興味のあるものだけ受けたり、動画視聴なども出来ますのでおすすめです。というより実務を教える場として8年も継続して開催しているのはそれだけの思い、行政書士実務を教えることが業界発展につながると信じているからです。
それでなかったら毎年約30もの講座を開催できませんし、稼ぐだけなら自分の仕事をやっていたほうがよっぽど稼げますから。
行政書士実務セミナーについてはこちら:http://www.gyo-gaku.com/schedule/
マーケティングの学び方
集客の仕方がわからない、営業が苦手、そういう方ほどしっかりマーケティングを学ぶ必要があります。
一つ一ついい仕事をして、紹介を増やしていくというのも王道ですし、とても大事なことではありますが、時間がとにかくかかります。
自分を選んで頂く方法、依頼をいただける導線作りを無意識的にできる天才も稀にはいますし、類まれなる営業力を持っている人もいますが、それ以外の方はちゃんと戦略的にマーケティングを学ぶことをおすすめします。
試験後に読んだほうがいい本については過去に書いた記事を参考にしてみてください。
あとは現役の行政書士のメルマガやブログを読むのもとても有意義だと思います。
僕自身も開業から読ませていただいているこのメルマガは必読です。
かなり上級編ではありますが、あるべき未来像を描くためには前述の塩谷さんのこのブログは唯一無二です。
行政書士をがいかに組織的に事務所運営をしていくかということについて僕も毎回必ず読んでいるブログです。
ブログは本当にたくさんの行政書士がやられていますが、特に開業をこれから考えているという方はこちらのブログをおすすめします。視点が素晴らしいし、なんと言ってもわかりやすい。
德留さやかさんのnote:https://note.com/s_tokutome
あとは現役行政書士のtwitterやfacebookなども参考になると思います。が、否定的だったり、大したノウハウがないものも多いので、誰が書いているものについては吟味されたほうがいいです。
その際には開業年度や事務所規模などは一つの指標になるかもしれません。大事なのはベンチマークをどこに置くかです。
行政書士として開業して経営がうまく行かない最大の理由はマーケティングを学んでいない、実践していないことだと思っています。
待っていても仕事は絶対に来ません。ただホームページを作っただけでは仕事になりません。交流会で名刺交換してもほとんど意味もありません。
ただ、マーケティングによって戦略的にホームページを作り運用し、戦略的な名刺を作り狙って仕事が来るような交流会参加ができれば仕事になります。仕組みを作ることが出来ます。
はっきり言って行政書士業界は圧倒的にこの感覚が弱い。だから売上1000万未満が全体の9割という異常な状況を作っていますし、逆に言えばちゃんと戦略的にやっている人は開業1年から1000万超えとか3年で1億とかの結果を出しています。
実務とマーケティングは両輪
戦略的に学び実践して一気に結果を出していきましょう。
特にWEBマーケティングを学び仕事が来るホームページを作りたい方はこちらもご覧ください。