資格を活用の落とし穴

資格で起業、資格を活用してビジネスをする。

今も昔も、資格を持っていれば仕事が来るということは有りません。

特に今後はAIなどのテクノロジーの進化で行政書士の仕事は大きく変わるでしょう。その意味でも資格にこだわりすぎず、資格を活用していこうというのは非常に共感します。

しかし、資格を活用するということは注意しないとリスクもあります。

資格を活用するための前提

そもそも活用するという以上、土台というか基礎が必要です。

逆に言えば基礎がしっかりしていないのに資格を活用する仕事ができるはずもない。

しかし、資格で起業という言葉が独り歩きしてしまい、しっかりと基礎ができていないのに早い段階から資格で起業、資格を活用ということに意識が向きすぎているように感じます。

商品がしっかりしてるから関連商品売れるわけです。
資格を活用してビジネスってそもそもその資格の知識を定着させなきゃ成り立ちません。

行政書士は起業しやすいのか

そもそも資格で起業といえば行政書士は起業しやすい資格なのでしょうか?

結論から言えば起業しやすいというか起業するしかない資格です。
なぜなら雇用がないからです。企業内行政書士が必要な仕事もほぼありません。
そして何より行政書士も他の士業と同様に独占業務があります。
これは思いの外強いものです。
普通、起業するというときには売物を作ります。売れるかどうかわからなくても、売物がなければ商売になりません。
僕たち行政書士は国が売物を用意してくれています。しかもそれは僕たちしか出来ないのです。
従来業務をしっかりこなせるなら、それでもまだ十分に戦える仕事なのです。
しかし、その売物である業務力を身につけるのが非常に難しい仕事でもあります。

行政書士と専門家は違う

行政書士として登録すれば専門家になれるわけではありません。

行政書士試験はあくまで資格を名乗るための試験であり、実務力の担保はされません。

売物である実務力を身に着けるには雇用先で修行するのが一般的でしょうが、行政書士はまずそれが圧倒的に少ない。開業して、お客様から依頼をいただきながら実務力を身に着けていくしかないのです。

もちろん手引や専門書を読むこと、実務セミナーに参加することは当然に大事です。
しかし現場を積むことでしか得られない知識はあります。経験することで知識が知恵になるのです。

個人的な見解として、行政書士がある業務で専門家になるためには1万時間必要だと思っています。

そしてその1万時間をどれだけ短い時間で積み重ねられたかが、事務所の成長に直結すると考えています。

そしてこの1万時間の上にこそ、応用が成り立つと思うのです。

ボールを真っ直ぐ投げられない人がカーブを投げられることは有りません。
プロのスポーツ選手で活躍する人ほど基礎の反復を大事にするように、土台があっての応用なのです。

ちょっと直ぐに結果が出ないからすぐにテクニカルに走ることだけは気をつけてくださいね。

そもそもどんな業務があって、それぞれの業務の魅力や将来性と自分のやりたい方向性、市場を考えて業務を選ぶことも大事です。

一度にいろいろな業務の専門家を呼んで年に一度のイベントをzoomで開催しますのでどうぞお気軽にご参加ください。

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