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経営計画発表をやってみた

今年で行政書士として開業して13年

個人で6年、行政書士法人化して丸6年経つということで、この区切りのタイミング経営計画発表を行ってみました。
※設立自体は10月1日なのですが決算対策で一度期を切ったので今は8月末締めなのです

経営計画を発表した理由とは

当日はうちの社労士法人の代表、顧問税理士に顧問弁護士も呼んで、最大限に換気や消毒などに気をつけながらみんなでワークもしつつ、経営計画と人事評価制度を発表しました。

なぜこのタイミングで経営計画発表会をやったかというと、自分たちがどうなっていくのかを共有するためです。

個人時代はともかく、法人にして6年、ひたすらがむしゃらにやって来ました。

毎年売上は上がり、人も増えてはいました。ただ、どこに向かっているのかがはっきりしていない。

目標に向かって近づいているのかどうかもわからない。目標がないから。

あえて言うなら去年の自分たちを超えていこう、ってくらい。

しかし、コロナもあって、改めて自分たちはどうなりたいのか、そのためにどう成長していく必要があるのか、どういう人と仕事をしていきたいのかについてひたすら向き合い、それらを経営計画に落とし込み、数字とそのための行動目標を考えていくために必要だと考えたのです。

重視すべき数字について

うちの事務所も含めてですが、起業して数年はとにかく売上にこだわってしまいがち。

しかし大事なのは売上より利益。いくらキャッシュが残っているのか。

なので売上高営業利益と営業利益率を重視しています。そして労働分配率と労働生産性です。

行政書士は仕入れがないから利益率が高いと言われますが、実際に経営してみるとそんなこともないのが実情です。

人を雇わず、広告を使わず、事務所も借りない、移動も極力しない、人と会わない、ならば利益率は上がりキャッシュが残りやすいと言えますが、うちのように都内で10人以上を雇用していて、多様な業務サイトを持ち、それぞれに広告をかけるような事業モデルの場合には利益率はどんどん下がります。

おそらく都市で組織的に運営している事務所は利益率は10%ほどではないでしょうか。

利益率が低いということは売上を上げ、忙しくしていても対してキャッシュが残らないということ。そうすると社員にも還元できなくなりますし不満に繋がります。

なので今回は徹底的に利益率をあげるため、キャッシュを残し待遇面を上げるというのを裏テーマに経営計画をつくりました。

経営計画と連動した人事評価制度を作る

各部門別に売上と利益率をみて、それに対して各業務チームごとに来期の目標を設定してもらいました。

うちはトップダウンでの目標設定でなく、みんなで考えてもらって、それを各チームリーダーから上げてもらい、それをもとに最終的に僕が決めています。ボトムアップからのトップダウンだとやらされ感がなくなる(弱まる)と思っています。

ただ、それによって数字が達成できたとしても数字だけで評価を判断するというのは評価制度としては不十分だと思っています。

数字以外に出ないもの、例えば自分でこういうチャレンジをしたいとか、これができるようになるためになにをする、とかそういった成長のための行動についての達成についても評価してあげたいのです。

そのためには事務所の目標自体も売上や利益、利益率などの数字だけでなく、いわゆる理念やビジョンというものが必要になると思っています。

そのために自分たちがどう成長していくのか、そのためにどんな行動をしていくのかを設定し、それについて評価するような制度が必要ということで、今回は等級の定義の見直しから等級制度を作り直し、そしてそれと繋がる評価制度を作りました。

正直初めてのことでとても時間もかかりましたし、相当に頭をつかいましたが、本当にやってみてよかったと思います。

PDCAを回すといいますが、計画はたてるものの検証がないから改善できない、そもそも検証すべきものが間違っていたり足りないと成長にスピードが出ないし、ムダも多くなる。

今回経営計画を作ったことで、みんなに僕の考えも深く伝えることが出来ましたし、今までみたいに目の前だけでなく、ちょっと先に向かって方向性の共有ができたと思います。

計画は立てて終わりでなくここからがスタートだし達成してこそ目標なのでしっかりやりきりたいと思います。

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。