新型コロナウイルスによる経済への影響は残念ながら今後さらに大きくなるでしょう。
夏が終わり気温が下がっていく中でまた勢いを増すのではないかとも言われています。
そうした中で我々行政書士が求められることの一つは資金調達といえるでしょう。
資金調達業務に幅を持つ
コロナが流行りはじめ、まずは融資のニーズが高まりました。
学校のスピンオフ企画として行ったこのセミナーも申込みから2週間ほどで300以上の申込みをいただくなど、コロナ禍に対応すべく、資金調達全体のニーズは相当に高まっています。
特に今年は次年度の補正予算がそうそうに組まれたり、補助金は予算額も例年の倍以上、結果として採択率も上がり、補助率も上がり、採択金額も上がるという、まさにお祭り状態になっています。
弊社でもベルフェイスさんとIT導入補助金のセミナーを開催しますが、補助金はもらうだけでなく、それを営業ツールとして活用するという方法もあり、そのあたりの業務設計ができる行政書士は間違いなく売上を作りやすいと言えるでしょう。
融資・補助金以外の選択肢を持つ
行政書士で創業融資を扱う事務所も増えてきていますが、補助金も以前に比べれば多少は増えている、その程度の印象です。
市場はあり、ニーズが高まっているのに競合は少ない、これはマーケティング的に見てもチャンスな領域だと言えますが、だからこそ融資や補助金以外の資金調達も武器にできればなお強い。選択肢を持つということは武器を増やすことなのです。
では他の資金調達では何が上げられるでしょう。
一つはファクタリングです。ファクタリングとは売掛金を、早期現金化し運転資金を調達する「借りない資金調達」のことですが、特にコロナ禍でニーズが高まる一つと言えるでしょう。
そして見逃せないのがクラウドファウンディング。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を調達する仕組みを言います。
特に一般社団法人やNPO法人など、想いを持って事業をされている方とか相性がいい事業はたくさんあります。
これらについて直接的に行政書士が関わるのもそうですが、まずはしっかり仕組みを知ることでお客様に提案できるようになりますし、それによってお客様が価値を感じてくれれば、資金調達につながれば、間接的にでもお客様に貢献できることになります。
融資や補助金もそうですが、色々コロナ対策で選択肢が増えたとしても、事業者自らがこうした情報をまとめ、活用することは簡単ではありません。だからこそ我々の出番なのです。
コロナ禍でも売上をアップする方法
うちの事務所は銀座にありますが、先日、21時半ころまで行政書士政治連盟の副会長と会談して、ちょっと軽くご飯でもとなったのですが周りに動いているお店はありませんでした。
旅行も観光もまだまだ先が見えませんし、労働者不足はいろいろな業界で死活問題になっています。経済へどのくらいの期間、どの程度のダメージを与えるのか、全容はまだ見えていないのではないでしょうか?
我々行政書士がそうした中でもしっかり売上をたて、事業を継続していくためには、ニーズが高まる産業、あまり変わらない産業に重点をシフトしていく必要があると思っています。
たとえば相続や後見業務は今後もニーズはあるでしょうし、融資、補助金などの資金調達業務は当面良くも悪くも堅調でしょう。そしてそういう業界、領域は今後も増えていくはずです。
大事なのは常にアンテナを張ること、未来予測を自分なりにすること、そして何より早く、多くのチャレンジをすること。
皆でこの危機を乗り切っていきましょう。
また本文でも触れたクラウドファンディングについては行政書士の学校のスピンオフ企画で日本有数の実績を誇る方を講師に迎えてセミナーを開催しますので、そちらもぜひご覧ください。