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行政書士は意識が低いのか?

今回はちょっと厳しく行政書士の意識についてです。

行政書士って他の士業に比べて、事務所ごとの売上の平均は小さいです。
なんといっても全体の8割が500万以下の売上と言われていますしね。
売上が全てではないとはいえ、やはりそれだけの売上ということは、ビジネスモデルも脆弱ということだし、人も雇いにくいからマネジメントや組織力は弱いし、自分がなんでもやらなければならないから経営者としての学びの時間も圧倒的に少ない。
厳しく言えば事業者としての意識が低いからレベルも上がりにくい。

繰り返しますが、売上が全てではありません。

自由業として資格を使って、好きなライフスタイルを実現したって良い。
専門職が売上だけを見るのに否定的な意見があるのもわかります。

でも、売上は社会への貢献の対価でもあります。
売上が上がるということは、それだけ世の中にありがとうと言われることを多くできたということだし、また売上が上がることで採用もでき、働く環境を与えることもできます。

さらに僕は行政書士という業界を活性化するためには、やはりもっと行政書士が意識を高めていかねばならないと思うのです。
税理士や社労士、弁護士向けの採用支援の会社があっても行政書士にはありません。
お金を出して優秀な人を採用しようという意識がないからです。

船井総研さんは士業のコンサルもしていますが、行政書士向けはもう何年も前に廃止しました。
行政書士向けにやっても儲からないからです。
成長していく事務所が少ないからです。

弁護士も税理士も、行政書士登録すれば、行政書士事務所を出せます。
さらにビジネススキルも高く、経営者として意識も高く、更に資本力もある。
そんな事務所がこの業界に入ってきたら、あっというまにシェアを取っていくでしょう。
優秀な実務担当者を採用して、自社の集客ノウハウを使って集客し、自社のサービス力を使ってパッケージ商材をつくってしまえば、単体の行政書士は太刀打ちできなくなるでしょう。
税理士の会社設立無料パッケージがその一例ですね。

僕は行政書士という仕事が好きだし誇りを持っています。
だから行政書士という仕事でちゃんと売上を上げ、行政書士でもある程度はできるんだって見せたいし、業界を盛り上げていきたいと思っています。
ただでさえ将来仕事がなくなるかもしれないと言われている行政書士が危機感ももたず、ただ目の前のことにとらわれているとしたら、本当にこの業界は危険だと思っています。

もっと行政書士はできるはず。行政書士は他の士業より下の資格ですか?

そんなことはない。断じてない。
僕たちは行政手続きの専門家です。社会に必要な仕事を国から嘱託を受けてやっている専門家です。

もっともっと危機感持って、意識高く、結果を出していきましょうよ。
資格を持ってどのように働くか、どこを目標にするかは自由です。
だからこそ自分の人生を創っていくのは自分の意識であり行動なのです。

絶対もっともっとやれます。
面白い行政書士、増やしていきましょう。
行政書士の未来にもっと夢を持っていきましょう。

 

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。