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なぜ規模が必要なのか

今回はなぜ規模が必要なのかについて。

先日たまたま僕がベンチマークと言うには恐れ多い、税理士界、いや士業界のモンスターとでも言うべき方がこんなことをいっておられました。

── 少数精鋭の事務所を目指す経営者税理士もいるなか、なぜ規模拡大を目指してるんですか?

少数精鋭は、目指してるんじゃなくて組織が作れない人がそうしているだけだと思っています。
人を増やすことで、知恵が集まって、情報が集まって、出来ることが増える。規模が質を生むからと考えているからです。

── 税理士業界ってどういう業界ですか?

職人気質が強くビジネスを理解してない人たちの集団。最強のビジネスモデルに胡坐をかいている業界。
地域に根差すので超ロングテールな業界。※(※地域密着型のビジネスで巨大企業が独占しづらい市場、という意味合い)

※引用ここまで

ちなみにその方は500名を超す士業グループの代表です。
まだまだお若く、何より成長スピードが半端でない方。
その方の組織論、『人を増やすことで、知恵が集まって、情報が集まって、出来ることが増える。規模が質を生む』
これに非常に共感しています。

これが言える行政書士がどれだけいるでしょう。
10名を超す行政書士事務所がどれだけあるでしょう。
本当に組織的な、有機的な人の集合体と言える事務所がどれだけあるでしょう。
だから行政書士は業界売上が圧倒的に低い。だから行政書士のサービスは質が向上しにくい。

人を入れるのはリスクです。でもリスクの先にしかそれ以上の成長もない。

僕も1人事務所のとき、眼の前の仕事で手がまわらないことがありました。
勉強する時間もない、人に会う時間もない、振り返る時間もない、仕組みを作る時間もない。
僕たちは忙しくなることが目的ではないはずです。効率的に収益を上げることが目的なはず。
だったら自分が全部やらなきゃいけないような仕事の仕方は限界があるのではないでしょうか。

1人事務所を否定するつもりもないし、しっかりそれでもサービス設計して、不要なものを切り捨てて結果を出している人もいます。
それはそれで素晴らしいことです。

ですが、人を増やすことで、知恵が集まって、情報が集まって、出来ることが増える、それが質になるというのもまた真理だと思います。
集客の仕組みを作り、新しい収益の柱を作り続ける。
PDCAを回し、より効率化できるよう改善をし続けていくための分析をする。

情報が集まる場、人に会う時間を作る。

僕はそのために規模が必要だと思います。

僕は今うちの事務所で盛り上がっている民泊業務に、全くタッチしていません。
が、集客できるサイトがいつの間にかできて、毎日相当の案件をこなしています。
僕がガンガン仕事をとってきても、僕が実際にやるのはその中の高難度、高単価のものだけ。
それも優秀なスタッフが居るおかげだし、だから次の手がどんどん打てる。僕だけではできない動きが続けていける。

きっと行政書士業界を変えるのは、規模なんだと思います。

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。