産業廃棄物業務のメリット・デメリットとは

行政書士の経営と実務を教える行政書士の学校の校長の石下です。

数ある行政書士業務、許認可だけでも1万種類あると言われています。
その中でも個人的にとてもおすすめだと思う産業廃棄物業務についてまとめてみました。

産業廃棄物業務とは

産業廃棄物とは事業活動から出るゴミのうち、一般廃棄物に当たらないものを言いますが、処理のための簡単なフローとしては下記のようになっています。

このうち、排出された現場から一度ゴミを小さくしたり無害化したりする中間処理を施し、更に埋め立てや海洋投棄する最終処分をするのですが、それぞれ収集運搬業、中間処理業、最終処分業の許可が必要になります。

また、一般の家庭や事業活動から出るものの産業廃棄物に当たらないものは一般廃棄物と言われますが、それについても同じようなフローになり、許可がそれぞれ必要になります。

我々が生きていれば生活ゴミだけでなく事業活動からも様々なゴミが出ますが、それを処理して清潔な環境を提供してくれているのはこうした静脈産業と言われる廃棄物業界のおかげであり、許認可手続きを通し、我々行政書士も環境に貢献できる業務といえます。

産業廃棄物業務のメリットとは

このようにやりがいという意味でもおすすめな業務ですが、マーケティング的な視点から見てもメリットの多い業務といえます。

①関連業務が多い

上記のように、産業廃棄物はそれぞれのフェーズによって許可がわかれますが、それ以外にも、一時積み替え保管するための積み替え保管の手続きや作業所や工場の許可、一定量以上を処理する際に必要な施設設置許可、また建物を立てるような場合には建築基準法上の許可も必要になるなど、非常に多岐にわたる手続きがあります。

また、隣接する業務として建設業、運送業、古物商などがあり、お客様から他の許認可手続きをご依頼いただける可能性が高い、つまりアップセル、クロスセルが発生しやすいのは大きなメリットと言えます。

②単価が高い

産業廃棄物業務のメリットとしては単価の高さも見逃せません。これには2パターンあります。

1つ目が掛け算が起こるという点。具体的には産業廃棄物収集運搬業の場合には廃棄物が排出される各県ごとの許可が必要になります。営業エリアが広ければ広いだけ申請する件数が多くなるわけです。

例えば6万円の報酬だったとしても、40箇所の申請があれば240万であり、こうした掛け算が起こりやすいのが産廃業務です。もちろん更新の際にはその数だけまた手続きが必要になりますし、役員変更や車両の変更なども都度変更届が必要になります。

2つ目のパターンとして挙げられるのが業務そのものの単価が高いというものです。

例えば中間処理業を受任したら最低でも100万は超えるでしょうし、入れる設備によっては数百万単位の請求になることも珍しくはありません。

単体の単価としてこのレベルである手続きはそう多くはないでしょう。

③コンサルティングに適している

産業廃棄物に関する法律は非常に多く、そしてそれぞれ改正が結構あります。最近でも水銀含有廃棄物の取扱について大きな変更がありました。

改正によって運用がどう変わるかは事業者にとっては非常に重要であり、行政と事業者の間に入れる行政書士に期待される役割と言えます。

コンサルティングができる=顧問契約が可能になりますので、行政書士の永遠の課題である継続収入という視点から見ても非常に魅力的と言えます。

産業廃棄物業務のデメリットとは

一方でデメリットはというと、移動が多いということが挙げられると思います。

収集運搬業でいろいろな県に申請できるのはメリットとは書きましたが、実際に申請に行く必要があるところがほとんどですので、その分の移動時間はもったいないと言えるでしょう。

また、中間処理業でいえば都市部には基本的に処分場はつくれないので、そもそも移動が必要になりますし、車でないといけないようなところも多いです。

移動はコストでありますので、こうした点をしっかり計算しないと忙しいけど利益はそれほどでもないということになりかねないので注意が必要です。

ただ、現地に毎回行くわけでもありませんし、それを入れても収益性が高いため移動時間をいかに有効に活用するかとか、移動を少なくするよう工夫することでデメリットは小さくできると思います。

今後の展望について

廃棄物業界全体で見れば廃棄物自体の量は減っていくでしょうし、リサイクル技術は更に高まり業界はどんどん変革されていくと思います。

なので単に許認可手続きだけができるという点においてみると、許可業者事態は減っていくと考えています。

しかし、その分、変化に対応していけるようなコンサルティング領域へのニーズは高まり、相対的に行政書士にとってはチャンスが多いと思っています。

それにこの分野はまだまだブルーオーシャンであり、本格的に対応している行政書士が少ないのでチャンスが大きいといえます。

産業廃棄物業界の活性化に貢献できる行政書士が増えるのを期待しています。
是非興味のある方はこちらにも参加ください。

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