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【第413号】組織化への壁

■ 行政書士の学校通信 第413号 2019.12.25

いつもありがとうございます。
行政書士の学校、校長の石下です。
この学校通信は行政書士力
つまり実務力と経営力を高めるためのメルマガです。

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 【今日の本題】
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メリークリスマス!

そして今日が年内最後の配信になりますね。
今年も一年メルマガをお読みいただきまして誠にありがとうございました。

今年も一回も休まずに配信を続けられたことに感謝しつつ
最後まで気合い入れてお伝えしたいと思います。

ということで今日の本題
「組織化の壁」についてです。

この1年ほど
行政書士法人は急激に増えています。

2極化が起こるだろうとは色々なところで昔から言われていますが
いよいよその波が本格化しているのだと思います。

国の行政手続き、9割オンライン化というニュースもでています。

行政書士という資格の在り方
そして組織化か尖った個かは今後さらに極端になっていくでしょう。

そこで今日は行政書士の組織化について考察したいと思います。

一般的に
一人でやっていて忙しくなっていくとパートさんか補助者を入れ
4人くらいまでいくと法人化してもうひとり行政書士を入れるというパターンが多いと感じています。

ただ、
将来を見据えた採用戦略を考えているケースは多くないでしょう。

なんとなく
仕事が増えてきたから人を増やす。

それは拡大でなく膨張です。
戦略なき膨張は利益率を圧迫し、
事務所の成長を阻害します。

売上至上主義では見えにくいですが、
利益を追求するようになると
しっかり戦略的に人を増やさねば利益率が低くなってしまい
稼いでも残らないという状況に陥ります。

おおよそこれまで士業事務所の階層としては
作業員→工場長→経営者 というパターンが圧倒的に多いでしょう。

属人性を排除して標準化させ
チェック機能をもつことで大量に早く確実にこなす体制といえます。

が、
このモデルは今後大きな見直しが必要になるでしょう。

いわゆる作業の部分が少なくなるからです。

それに伴って工場長も不要になり
組織図の再編、役割の再設定が必要になるでしょう。

また、どうしても攻めというか実務担当を先に入れてしまいがちになり
バックオフィス業務がスカスカという事務所も少なくないでしょう。

製販分離、実務と管理部門を
意識的に作れるかどうかは組織化の壁の一つであり、
そこから先もマネジメント層の壁、チーム編成の壁など
いろいろな壁が発生します。

利益率を高く維持しつつ
組織化を図るというのは
この業界最大の壁と言えるかもしれません。

うちの事務所でも
次のステージに行くために
この壁を打ち破るべく体制を刷新していきます。

これまでの3,4人での業務特化チーム✕複数業務に加え
バックオフィスの強化のための仕組みづくりをまずはやっていきます。

そのために正社員も2名ほど採用し
近い外部のパートナーも2名手伝ってもらいます。

まだまだ成長の余地しかない。
行政書士って楽しいですね。

では今週はここまで。

今年も一年間
本当にありがとうございました。

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 【編集後記】
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週末体調を崩してましたが
なんとかクリスマスは家族で楽しく過ごせました。

プレゼントは前日仕事の隙間に買うような
バタバタでしたが、喜んでくれる家族の顔は何よりの励みになりますね。

うちも金曜で仕事終わり
1週間ほどは静養の時間になりますので
今日明日と最後まで走り抜きたいと思います。

では今日はここまで。
最後までお読みくださりありがとうございました。

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。