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【第211号】行政書士というビジネスモデル

■ 行政書士の学校通信 第211号 2016.02.10

いつもありがとうございます。
行政書士の学校、校長の石下です。
この学校通信は行政書士力
つまり実務力と経営力を高めるためのメルマガです。

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 【今日の本題】
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おはようございます!


人生初の著書が7回目の増刷となって嬉しさ満点の校長の石下です。


今日は6冊目の本、産廃のものになりますが
それについて昼前に出版社に行ってきます。


いったいどの時間に書くのか想像もできませんが、
やるからできるの精神で自分のど専門について書き上げたいとおもいます。


というところで今日の本題
行政書士のビジネスモデルについてです。


この10日ほどで3人の行政書士法人の代表と話しました。


皆、強みもやり方も異なりますが、
話していて思うのは自分の型、モデルがあるなあということ。


行政書士のビジネスモデルって基本的には非常に難しい。


弁護士事務所や税理士事務所など
大きな売り上げを上げている事務所は
まず徹底的にオートマチックな流れになっています。


基本的なサービスの価格が高い
定型的、継続的な業務が多い


却って行政書士は
サービス単価は下がり続け、
しかし顧客獲得コストは上がっている。


設立や許認可、相続など
毎月の定期課金がしにくいサービスである。


だから組織化しにくい。
代表が営業、広報、経理、事務までやらざるをえない個人事務所が多い。


雇用ができないから人が育たない。
組織的、効率的な運営ができない。
新しいサービスを生み出しにくいし、
既存のサービスのブラッシュアップもしづらい。


すぐに限界がくるし、
自分がずっと忙しい。


別に組織化が絶対で、最高というわけではありません。


行政書士にはいろいろなモデルがあっていいと思うし、
みんなが効率や規模を求める必要があるとも思いません。


ただ、
あくまでビジネスモデルとして考えた時、
行政書士という業界は脆く危ないと思うのです。


1億以上の売り上げがある事務所が圧倒的に少ない。
業界で考えた時
それってもはや衰退産業と言うか市場性が見出せないとさえ言えそうです。


先日このメルマガでも書きましたが
某弁護士法人は広告料が5億円です。(本人から聞いたので)
その資本力を持って、営業力を持って、
我々の業界に入ってきたら・・・
そりゃ怖いですよね。


また、徹底的に効率化、オートマチック化された組織が
より短時間で同じ結果を出せるとしたら、
きっとそこは大幅に値段を下げてきますよね。


その時、
どうやって我々は選ばれる理由を作ればいいのでしょう。


と、
ちょっと怖い感じで書いてきましたが、
一方でやるべきことをやっていたらなんとかなる業界だとも思っています。


全くウェブを使わなくてもガンガン仕事を取っている人もたくさんいますし、
ウェブ集客がまだまだ他の業界に比べ有効に使われていないため後発でもやりようはあるし、
競争が厳しいと言われていても
毎年多くの方が新しく参入し、そして事務所運営しているわけです。


さらに言えば
まだまだサービスの質も量も高める余地がある。


法改正によって新しい仕事が生まれることもある。


業務の幅が広いからこそ
アイデアと実行力があればやれる事はたくさんあるわけです。


そして前述の代表達は
それぞれの強みを生かしつつ、
差別化戦略を打ち出し、実行し、
自分たちのビジネスモデルを築いていっています。


危機感を持っていますが、
引き出しにはたくさんの次作のアイデアが詰まっている。


うちの事務所でも全く手が追いついていませんが
やった方がいいことのリストは相当出ています。


それだけのびる余地がある業界なんです。
そういうフレキシブルなビジネスモデルなんだと思います。


実務と経営
両方が必要ですが、よりこうした経営ベースのことにどれだけの時間を割けるのか
僕が組織化した最大の理由がここなのだろうと思います。


皆さんのビジネスモデルは今後どんな画になりそうですか?


では今週はここまで。


最後までお読み頂きありがとうございました!

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 【編集後記】
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今週も週3夜の予定があり
なかなか息子との時間が取れませんが
先週末は念願叶って息子を初めておばあちゃんに会いに連れて行くことができました。

http://ameblo.jp/fc-ishige/entry-12127053576.html

2ヶ月ですがだいぶ重いのでおばあちゃんが抱っこできるか心配でしたが・・・汗


本文のビジネスモデルにも通じるものですが、
僕は売り上げも大事ですが
時間を確保できるような仕事の仕方をしたいと思っています。


仕事はとても大事だけれど
仕事が人生の全てではありません。


だから僕は組織化と時給にこだわります。
価値を高め、より少ない時間で結果を出すために何をしたらいいのかを追求します。


ってまだまだ全然できていないんですけどね。
とりあえず明日はなるべく仕事しないで妻と子供と過ごしたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました!!
ではまた来週!

ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。