日本一の行政書士事務所、
それは神戸にあります。
きずなグループ。
行政書士事務所で従業員300名以上、年商16億以上というのは知る限りぶっちぎり日本一です。
先日、全国から集まった行政書士法人の代表たちときずなグループで勉強させていただいたことを振り返ります。
行政書士業界の構造とは
平成も終わりももうすぐ終わりですが、31年4月現在で会員数は47901、法人数は648となっています。
これらはともに統計上、過去最多を更新し続けているわけで、全国に行政書士登録者、法人は増え続けています。
その中でいわゆる億超え事務所となっているのはおおよそ30ほどではないかと考えられます。
10年前の本ですが、この当時で億超え事務所は27事務所とされていましたので、自分が知っている限りでもこの後で数事務所は億を超えていますので、30はあるだろうというざっくりとした計算です。
かなり乱暴な計算ですが、30/47000(実際は母数の47000は登録者数であり事務所数ではない)とすると億超え事務所というのはいかに少ないかがおわかりになると思います。

また、行政書士会の統計でも上記のような結果が公表されています。
税理士や弁護士が行政書士登録していたり、登録したもののぼぼやっていない方もいると思いますのでどこまでも正確な統計というのは難しいですが、それでも圧倒的に500万未満が多く、1億以上は少ない、中間層もほぼいないという極めていびつな構造であることはおわかりいただけると思います。
行政書士事務所のトップは何が凄いのか
これはあくまで自分の知る限りという話ですが、億超えされている事務所のこれまたほとんどが2億以内、5億を超える事務所は片手で収まるのではないかと感じています。
行政書士法人会の理事もさせていただいていますし、それなりに全国の有名事務所の方とお話をさせていただいている実感です。
なので16億というのはもはや圧倒的。敵がいない状態と言っていいと思います。あえて言うなら敵は身内(行政書士)ではいないと。
つまり、先例のない、未開の道をずっと歩んできているわけです。
僕たちがこれから開業される方に伝える際に、一番手っ取り早いのはモデル事務所を決めて、徹底的に真似をすることと伝えます。本やネットに情報は溢れていて、うまく行っている人がやってきたこともある程度は簡単に情報を得ることができます。
後は単純に量をこなせるか、実行できるかどうか。1日16時間を2年はやるという話も聞いたことがありますが、正しく必要なだけの量を重ねられれば少なくてもご飯が食べれないなんてことはありえないのです。
しかし、1番は真似するものがない。モデルがいない。
これはキツイと思います。開拓し続けるのは本当にしんどい。
それを何年も続けているのは本当に凄いとしか言いようがありません。

こちらの記事でも書きましたが、事務所の成長のレベルによってぶち当たる壁は変わってきます。
300人以上いれば人事考課を始めとする制度設計や採用と育成計画も相当に作り込まねばならないでしょうし、決して単価の高くない業務で16億以上というのは生産性を極めたオペレーション、完全分業制、マニュアル化、そして理念の浸透が不可欠でしょう。
70年で積み上がってきたそうした事務所運営の経験値そのものがダントツの日本一でした。
日本一が見ている景色に触れて

当日は社長だけでなく会長もお越しいただき、幹部の方も交えて沢山情報交換させていただきました。いや、一方的に教えを頂いてきました。
自動化が進む中で、これだけの人数を抱え事業展開していけるのか、利益率、内部留保はどこをベースラインにしているのか、そしてどこを目指していっているのか、お会いする前の疑問も解消していただきました。
社長も会長も笑って、沢山失敗してきたとざっくばらんに数字も見せてくださいました。
たくさんの失敗があるから、言い換えればそれだけのチャレンジをし続けてきたから、今の姿があるのだと思います。
実際に現在も業界を変えるような仕組みを開発され、仕掛けようとされています。
※車を扱っている、扱いたい行政書士さんで興味がある方はお知らせ下さい。
一つ言えるのは、ここに集まっていた全国の行政書士法人の代表も、日本一の事務所の代表も、行政書士の未来を悲観していないということ。
変わっていくのは当たり前、それは今までだってそうだったわけです。
必要なのは変化の波に飲まれるのでなく、波にのること。そのために学び行動しPDCAを高速で回し続けるということ。
スケールの大きな話を聞けて普段の悩みがちっぽけに思えたのが一番の収穫でした笑
今年は行政書士の学校の会員さんでこうした成功事務所の見学会も実施していくので興味ある方はこちらをご覧ください。