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行政書士に向いている人とは(1)

どういう人が行政書士に向いている?

行政書士は、かつて受験資格を必要とする国家試験でした。
しかし、規制緩和の流れを受け、平成12年度以降、その受験資格は完全に撤廃されています。

ですが、合格することと、行政書士として経営をしていくこと、活躍することというのは全く異なります。
受験に合格するというのはあくまでも行政書士になることができるということにすぎません。
受験に必要な知識と実務の知識という者は全く別物なのです。
同様に受験に合格できる人と、行政書士に向いている人というのも異なるのです。

どういう人が行政書士に向いているのか?

僕自身、行政書士として成功する人などと大それたことは言えませんが、今後ずっと仲良くしていきたい仲間、切磋琢磨しあう仲間、尊敬すべき先輩など多くのご縁に恵まれた中で、個人的に行政書士の理想というか、こういう人が向いているのではないかという考えた中でポイントになったものを挙げてみましょう。

①素直、謙虚であること

行政書士は一生勉強が必要な仕事です。
法律や制度は改正もありますし、業務以外にも経営者として学ぶことは沢山あります。
学ぶときに大事なのは謙虚であること、素直であることです。

素直な気持ちで、謙虚に受け入れること。これは対人関係でも同じです。
特に慣れてきたときほど大事です。僕の尊敬する先生方は、みな驚くほどに謙虚、そして素直な気持ちで接してくださいます。

たまに「先生」などと呼ばれ、お客様や役所の方に横柄な態度を取る方もいます。
しかし、受験に合格して自信を持って仕事をするのと、傲慢になるのとは全く違うのです。

②行動的であること

行政書士として開業すると、やるべきこと、やった方がいいことという者は無数にあります。
勉強するのはもちろんのこと、色々なセミナーに出て視野を広げたり、深めること。
交流会で人脈を構築すること、自分でセミナーを開催することもあるでしょう。
これらをやるもやらないも自分次第なのです。

また、仕事においても、待っていて仕事が来るというようなことはありません。
資格というのはあくまで武器にしかすぎないのです。
人に会うことが仕事につながったり、ブログやメルマガなどで情報を発信することが自分という存在を知ってもらうことにつながったり、ホームページを作ることで検索から見込み客を誘導したりと、まずは仕事を受けるためにもやるべきことは沢山あるのです。

だからこそ、行政書士としてやっていくには行動力が必要です。
やらなきゃ何も始まらないんです。
活躍している方ほど、やるべきことを後回しにせず、すぐ行動しています。
忙しい方ほどメールの返信が早いですし、時間がなさそうな人ほどしっかり勉強を続けています。

努力すれば必ず成功できるとは限りませんが、成功している人は皆努力している。
僕自身このことを実際に周りの先生方から感じておりますので行動することというのは胸に刻んでいます。

③決めつけないこと

決めつけてしまうと謙虚さや素直さが持てなくなりがちです。
書籍やセミナー等だけではなく、自分に勉強になることは身の回りに伊倉でもありますが、自分で決めつけてしまうと、視野が極端に狭くなります。

慣れてきて自分の考えやルールを持つことは悪いことではありませんが、柔軟な気持ちを持って、先入観を持たずに物事に接することができることが大事なのではないかと思います。時代の流れが早い中で先入観に凝り固まるのはリスクでしかありません

特に行政書士の仕事は多数の利害関係者が存在することが沢山あります。
許認可手続きひとつとっても、お客様と担当の役所とありますし、例えば産業廃棄物の処理施設の許可関係になると関係する役所も多数になります。

そうしたときに自分の考えを押し付けてばかりではうまくいくものも行きません。
周りの意見に流されすぎるのも問題ですが、それぞれのバランスをうまくとって、結果的にお客様の利益になるために、時には受け入れるということも大事なことです。

決めつけないこと、本当に大切なことだと思います。

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ABOUT US

石下 貴大行政書士の学校 校長
1978年栃木県生まれ。立教大学法学部卒業。 2008年に行政書士石下貴大事務所を銀座で開業。 2010年業務拡大につき行政書士法人GOALに組織変更。 産業廃棄物関係や建設業、古物商、運送業の許認可を専門に多数の実績をもち、単に手続きをするだけでなく、法令や制度の改正やコンプライアンス経営など許可取得後も成長していける身近な相談役であることを目指している。 趣味はサッカー。高校時代は栃木県優勝実績もあり、スピードと体力には自信あり。